Aya’s Camera

〜中判カメラ編〜

ZEISS IKON
BOX-TENGOR


6×9 BOXカメラ 
LENS : GERZ FRONTAR メニスカス単玉
シャッター: 円盤形ギロチンシャッター
シャッター速度:単速
絞り: 真円切り抜き板の移動・・F22、F16、F11 
ファインダー:反射型横位置、立て位置独立
焦点調整: ∞〜8、8-2、2-1のレバー切り替え式
フィルム巻上げ:赤窓ノブ式、二重撮影防止機構付き
SIZE: 114×83×112mm 

 特徴:ボックステンゴール、何種類もあるようです。これは何型なのでしょうか?正面のレンズ回りに飾り板もあるし、後期型のようです。非常に外観も綺麗でした。オークション品したが、20年前にウィーンの朝市で購入したということでした。レンズにキズもなく内部に錆びもありましたが、綺麗なボックステンゴールに出会えました。感謝です。ちょっと、驚いたのは、二重撮影防止機構がついていることでした。赤窓でフィルム裏紙の数字を見るのですが、シャッターを切るとシャッターレバーがロックされます。内部を見ると、シャッターのリンク板が袋状になっていて、その部分にアームがあり、巻き上げるとアームがリンク板から外れてシャッターレバーがフリーになり、シャッターが切れます。シャッターが切れるとバネで戻って、アームがポケットに入る仕組みです。ブリキの板の組み合わせですが、おもしろい構造です。

 亜哉のレストア報告:ファインダーレンズの裏側のホコリ、反射板のホコリ・くもりを取る。各部注油・・おもしろいカメラです。


フィルム室です。「ツァイスイコンフィルム」ってあったんですねぇ〜、「BU」って、ブローニーの略なんでしょうね。こんなこと考えるのも楽しいです。ホント、ブリキ細工のカメラですが、表示されている距離は、目安でしょうけど目測でチャレンジ・・ピンが合っていないようです・・・大爆笑。シャッター速度は、だいたい1/100ぐらいでしょうか。これもファジー・・でも、ピンが来ているところは、いいにゃ〜。
 またリベンジしたくなります。なぜ、日本でボックスカメラって少なかったのでしょうか?蛇腹機→二眼レフ→35mmレンジファインダー機→一眼レフの歩みのようですが、進駐軍がボックスカメラを持っている写真がありますが、日本では・・・ここいらへんも文化の違いなのでしょうかねぇ〜。コダックフォークアイなんか、かわいい感じですし、ドイツのダシ社のボックスカメラも小さくてかわいいですね。


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