Aya’s Camera

~二眼レフカメラ編~

Micro Precision Products Limited
MICROFLEX

右側は、まき上げクランク。右側のレバーは、多重露光用のシャッターチャージ・レバー
シャッター速度、絞りはダルマ型カバーに付いているLV機構となっている

左側は、焦点調整ノブ、至ってシンプルだ。ストラップは、ゼンザブロニカS2と同じOP/TECH製中判用Bが使える。

左側のノブの中央を押してノブを回すと絞りのみ変わる。そのまま回せばLVなのでシャッター速度・露出が同時に変わる 無骨な感じの正面。テイクレンズは、MICRONAR77.5mm、Taylor Taylor & Hobsonで設計されたようだ。 独特の描写の秘密は、蛇腹状のフィルム室にあるようだ。
テイクレンズ: M.P.P MICRONAR 77.5mm F3.5 (Taylor Taylor & Hobson)
ビューレンズ: M.P.P 77.5mm F3.2
シャッター:PRONTOR SVS SHUTTER (B、1/1. 1/2. 1/4. 1/8. 1/15. 1/30. 1/60. 1/125. 1/300)
焦点調節:前板繰り出し式
フィルム送り:クランク式
セルフタイマー: なし
セルフコッキング: あり
露出計: なし
二重撮影防止装置: あり

多重撮影装置: あり

<<MPP マイクロフレックスの感想>>

 イギリス生まれのマイクロフレックスです。数ある二眼レフの中でも、ドイツのローライフレックス2.8よりも、興味があったカメラなのです。なぜなら、私は、イギリスを代表するレンズの描写を、まだ、味わったことがないのです。
 更に、困ったことに私は、飾っておくだけのカメラより、写真を撮る道具としてのカメラが好きなのです。確かに綺麗なカメラの方が良いのですが、価格も高くなります。そしていつかは故障もします。それならば、ガンガン使えて、(故障しても機械式カメラは、よほどじゃないと使用不能にはなりませんから)、価格が安ければ、更に良いわけです。
 ただし、このマイクロフレックスや、同じMPPマイクロコードは、市場にあまり出てきません。自分の持っている許容価格で気長に待っていましたが、福岡の友人であり大先輩の
610さんから、福岡の店頭で見つけていただきまして、仙台に嫁いできました。探して、整備もしていただき感謝・感謝なのであります。
 写りは、ピーカンよりも、光の弱い感じの時の、描写は目を見張るものがあります。暗部の破綻はありません。華やかさよりも、重厚さがでてくるレンズと思います。使いこなしやすいレンズではありませんが、独特の描写性、被写体を選ぶレンズかと思います。 

裏蓋開閉機構

MICROFLEX /MICRONAR 77.5mm F3.5 /PRESTO /D76
<男鹿市・旧船川倉庫>

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