ASAHI PENTAX KX ,TTL中央重点開放測光 35mm一眼レフカメラ LENS MAUNT : Kマウント(バヨネット式) シャッター: 機械式 横走りゴム引布幕シャッター シャッター速度 : B・1〜1/1000(Xは1/60) 露出制御 : 追針式TTL露出計 ファインダー視野率 :約93% ピントグラス :クロスマイクロプリズム式 焦点調整 :マニュアルフォーカス フィルム巻上げ :レバー式 (巻上角160度、予備角20度 露出計SW連動) 巻戻し :クランク式 電源/電池 ; 1.5V銀電池G-13型 2個(LR44代用可×2個) BODY SIZE : 143×44×94mm 特徴:1975年6月発売、キヤノンAE−1が発売される前年であり、私がはじめに手にしたM42プラクチカマウントのSPF(SPに開放測光機能を持たせた)から2年後の発売である。 絞り込み測光から開放測光は、画期的な測光であったが、このSPFは、露出計には、常に通電しているため、レンズキャップを外しておくと2日でバッテリーの起電力が失われ、露出計が使えなくなるという機構だった・・合掌。 KXの軍艦部トップ、巻き戻しクランクの脇に、小さなボタンが付いているがバッテリーチェックボタンである。ファインダー内に露出計指針があり、チエックボタンを押下したときに中央に針がくればバッテリーはOKということになる。 露出計の使い方は、巻き上げて、シャッターボタン半押しで、露出計に通電される。シャッター速度ダイアルを回すとファインダー内にブルーの針が連動してシャッター速度を表示する。絞り環を回して、シャッター速度のブルーの指針に、露出計の針を合わせると適正露出となる追針式である。 こう書くとシャッター速度優先か・・と思われるかもしれないが、機械式シャッターなのでAE機能ではない。絞りを合わせておいてからシャッター速度の指針を合わせてもいい。このへんが、マニュアルカメラの楽しいところである。 <巻き上げクランクの右脇が、Battチエックボタン> <シャッター幕は、布幕だが、まだまだ綺麗> 亜哉のレストア報告:モルト類がカラカラに乾いて、モルトの役目を果たしていない。モルト交換のみ行って試写。ボディは中性洗剤で清掃。露出計が動かなかったが、電池室の接点を少し磨いてアルコール清掃、露出計は動き出した。露出計が動かないときは、まずは、電池交換、その次は接点を疑う。以外と、これで復活するカメラも多い。 ペンタックスが、スクリューマウントからKマウントへ、横走り布幕シャッターからシャッターメーカー製金属膜シャッターへの移行時期のカメラであり、当時は、ペンタックスは、この後どうなるんだろうと思ったものだった。 しかし、レンズマウントは変わっても、今だに当時のレンズを使えるというのは、本当にありがたい。デジタル機であるistでもその流れは脈々と続いている。r |