Aya’s Camera

〜一眼レフカメラ編〜

PENTAX  superA

TTL中央重点全面測光マルチモード35mm一眼レフカメラ 
LENS MAUNT: KAマウント(バヨネット式・レンズ情報電気接点付)
シャッター: 電子制御式縦走りメタルフォーカルプレーンシャッター
シャッター速度: B(電子制御)、15秒〜1/2000(Xは1/125)
露出制御: TTL中央重点全面測光、GPD受光体
ファインダー視野率:約92%
標準ピントグラス:スプリットマイクロマット式
焦点調整: マニュアルフォーカス
フィルム巻上げ:レバー式
巻戻し:クランク式
電源/電池: LR44(SR44)ボタン電池×2個
または※
CR1/3Nリチウム電池×1(プログラムAと本機だけは、メーカーでも入れても良いということだが、他機種には入れないで欲しいとのこと。電池特性がカメラ向きではないようだ!!)
BODY SIZE: 131×87×48mm

 特徴:1983年3月発売ペンタックス初のマルチモードAE一眼レフです。シャッターレリーズは電磁ソレノイド方式なので、B(バルブ)位置でも電流が流れます。あれっ?と思ったのが、枚数盤連動一定速機構。フィルム装填して、シャッターダイヤルをAutoまたは、Mの時に、枚数盤(フィルムカウンター)が0になるまで1/1000秒定速でシャッター制御がされることです。Mレンズを付けて、シャッターダイヤルをAuto位置に、トップは、MEスーパーとほぼ同じ・・操作もMEスーパーと同じくボタンでシャッター速度を変えるという先入観がありまして・・でも、ボタンを押しても1/1000の表示・・はじめは、びっくりしました。←スーパーA+Mレンズですから、当たり前なのですが・・・爆。巻き上げてシャッターを一回半押ししてやると1/1000の表示は、絞りに合ったシャッター速度の表示に変わります。
 レンズは、Aレンズを使うと、プログラム自動露出、絞り優先、シャッター速度優先とM(マニュアル)が使えます。KマウントのMレンズの場合は、絞り優先AEとなります。


現在使っているKマウントレンズ
RICOH XR RIKENON  50mm  F2.0
SMC PENTAX-M  28mm  F 2.8
SMC PENTAX-M  28mm  F 3.5
SMC PENTAX-M  50mm  F 1.4
SMC PENTAX-M  50mm  F 1.7
SMC PENTAX-M  50mm  F 2.0
SMC PENTAX-M  135mm  F 3.5
SMC PENTAX-M  ZOOM 75〜150mm  F4.0

 亜哉のレストア報告:特に問題なし。巻き上げがM系機種と比較して少し重いが故障ではありません。この辺の所は、JFCメンバーのトムさんここをご覧になってください。本機の良さがわかりますよ。
 1983年3月生まれのマルチモード一眼レフであるが、ここらへんから、電気接点が増えてマウントも変わっていく。マウントの変遷を見れば1952年の第一号アサヒフレックスでは、37mmピッチ1mmのネジ込み式マウントから1957年アサヒペンタックスAPから口径42mmピッチ1mmのM42マウントになっていく(この時もマウントアダプターを配布している)。亜哉のところのペンタックスでいうと1973年7月のSPFもP(プラクチカ)マウントまたは、S(スクリュー)マウント、M42マウントと呼ばれている。1974年SP2まで同じM42マウント機である。そして、1975年にKing of SLRに由来したKマウントが誕生6月にK2、KX、KMが発売された、もちろん今でもM42レンズをKマウント機に使うアダプターがペンタックスから1000円で販売されている。1976年11月のMX、12月のME、1979年9月のMV1、12月のMEsuperがKマウント、1981年11月にME-FのKfマウントが誕生したがレンズは35〜70mmF2.8、1本が発売されただけで、1982年MGでKマウントに戻った。そして本機の1983年3月、ボディ側から絞り値の制御が必要になったためKAマウントの誕生である。この後のマウント機は、持っていないが1987年SFXのKAfマウント、1991年Zシリーズ用にKAf2マウントに引き継がれていく。小型軽量AFの進化に伴ってマウントも変わっていくが、機能の制限は受けるが従来のレンズが使えるというペンタックスの基本スタンスがうれしい。
 Pマウントレンズは、基本的には口径42mmピッチ1mmマウントなのだが、TTL測光・自動絞りの必要性から改良が加えられている。AP時代は、手動絞りだが、Kになると「オートタクマー」と呼ばれ半自動絞り(シャッターを切ると絞り込まれるが自動的に開放に戻らないためレバーで開放に戻す)となった。1962年SVになると「スーパータクマー」と呼ばれ自動絞り(鏡胴脇に自動・手動切り替えレバーがある)、1971年ESと同時に発売されたスーパーマルチコーディングが施された「SMCタクマー」が誕生した。
 マウントが変わるからペンタックスは嫌いだという人もいるが、従来のレンズが使えるのがペンタックスの良いところである。ただし、SV以前の機種は内部反射が多いようなので、安くて手頃なM42マウント機なら、SPあたりがいいかにゃ〜。新品なら、コシナのベッサフレックスもいいかも?でも、もうちょっと安けりゃね・・SPFは、レンズキャップを取りっぱなしにすると露出計用電池がみるみる減りますよ〜・・爆。


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