おじゃんくCamera Factory「亜哉のしっぽ」

誰にでもできるカメラ・メンテナンス

大切なカメラを「ジャンク」(修理不能品)にしないための、自称「私は初心者」と言う方へ、カメラの「知っておきたいメンテナンス」「基本的なカメラの使い方」などの解説をと思って書いています。疑問質問などは、遠慮なく「亜哉の掲示板」へどうぞ。答えられる範囲でお答えしいと思います。

第10回   「ス ナ ッ プ ・ シ ョ ッ ト」 で 遊 び ま し ょ

06.Apr.2001 UP

 

フィルムを1本撮り終えるごとに「やったぁ」と喜ぶのと「思った通りの写真にならなかった」と一喜一憂・・それも楽しみのうちですね。さて、さて、カメラの操作を覚えてきたら、今度は「自分の意図した写真」に近づけていきましょう。

こういうと「やっぱり一眼レフだよなぁ」とそそくさと浮気に走ってはいけないのです。そもそも「一眼レフ」なんかは、遠い昔からあったのではございません、スプリングカメラに始まって、二眼レフ、レンジファインダー、そして一眼レフと発達したようなもんだと思っています。何年から何年までという決めつけ方は縄文時代と弥生時代が何年からだというのと同じで、それぞれ新しいものに移行していくときは萌芽の時期があるのです。←カメラの歴史を写真で表した本は結構楽しいですよ。

さて、自分のカメラの描写を骨の髄までたのしもうということです。フィルム数本通しただけで、「こんなもんか」というのは、あまりにカメラが、かわいそうじゃござんせんか!

そこで、今日は、亜哉が大好きな、このHPにあるような、セミクラッシックカメラのレンズの特徴を知るために、スナップショットで遊んじゃいましょうということです。

「露出」・「アングル」・「被写体とカメラまでの距離」・「バック」

この4つを、基本にして撮影をしてもらえると、かなり自分らしい写真が撮れるとおもいます。

まず「露出」だよね。絞りF=8、シャッター速度1/125で適正露出になっていると仮定します。これだと絞りが絞られているので、近景から遠景まで、ピントのあった写真になりますね。

被写体深度(被写界深度)で書いたとおり「絞りを開けるとピントが合う範囲が狭くなる」よね。被写体にはピントがあってバックを少しぼかしたい写真を撮りたければ、絞りを一段、あるいは2段開けます。当然絞りが開いているので、このまま同じシャッター速度で撮すと全体が、白く飛んでしまいます。そこで、シャッター速度を1段、もしくは2段早くして、適正露出にするということです。

 次に、「アングル」=カメラ・アングルのことです。カメラを被写体の位置より、低く構えて仰ぎ見るローアングル、自分目線と同じ高さのアイレベル、カメラを被写体より高く上げて見下ろすよう撮る俯瞰撮影=ハイアングルです。被写体とカメラの高さによる違いがでます。

そして、「足を使って撮影をしろ」といわれるように「被写体とカメラの距離」です。被写体に近づいてたり遠ざかったり同じ絞りで、やってみてください。50ミリレンズだと、あたかも望遠レンズのような描写になりますし、ちょっと離れると広角レンズのような描写になります。コンバクトカメラのレンズの焦点距離は、大体35〜45ミリですから、準広角レンズの描写に近くなります。ですから、被写体に寄るときは、思い切って寄る必要もあります

ただし、寄りすぎると、広角レンズの特徴として、パースペクティブ(略してパース)画面中央と周辺の距離が間延びしてゆがみが生じます(周辺部にひっぱられる)

しかし、これを逆に利用して強調する方法もあります。←ほどほどにするのがベターですね。

そして、ポートレート撮影では重要な要素となる、被写体の背景「バック」=バックの処理です。背景をえらばないと、バックが強調されてしまいます。このため、カメラ位置を移動するだけでなく、モデルさんに動いてもらうことも必要です。(家族がモデルだと、めんどうくさい。早く撮れなと゛と矢継ぎ早の攻撃がきますが、←半分照れでしょうね)

 以上が、撮影の心構えみたいなことですが、これらの動作をパッパっと行っていくのが、「スナップ・ショット」です。いろいろな方法がありますが、距離は、あらかじめ、3〜7メートルの間にしておきます。絞りは、5.6か8くらいにしておく、シャッタースピードは1/250にして、撮りまくるということです。そんなんで撮れるのかと心配でしょうが。これが写るんですよ。

 忘れていましたフィルム感度、使うフィルムですね。晴天の屋外だったらISO100で十分、今書いたようなデータで大丈夫です弱い日差しだったら、シャッター速度を125に落とす。日陰は60に落とす。こんなもんでとれます。うまく、できるようになれば、あなたは、りっぱな人間露出計です(笑)

 逆に絞りを変える方法もありますが、被写体深度の関係をお忘れなく。スナップ撮影の場合、ピントだ、露出だなんて言ってるヒマに撮影チャンスがどんどん逃げていってしまいます。

 是非、こんな方法もマスターしておいてください。

 ただし、知らない人にカメラを向けるのはトラブルの元になる場合があります。友人・同僚にとどめておくほうが無難ですね

 カメラを取り上げられて壊されたと言うプロCマンの話も良く聞きますし、肖像権の侵害だと言われる場合もあります。撮らせてくださいの一言とありがとうの一言は大切ですね。

いろいろ書きましたが、習うより慣れろ!です。いっぱい撮ろうよ 

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