おじゃんくCamera Factory「亜哉のしっぽ」

誰にでもできるカメラ・メンテナンス

 大切なカメラを「ジャンク」(修理不能品)にしないための、自称「私は初心者」と言う方へ、カメラの「知っておきたいメンテナンス」「基本的なカメラの使い方」などの解説をと思って書いています。疑問質問などは、遠慮なく「亜哉の掲示板」へどうぞ。答えられる範囲でお答えしたいと思います。

第2回   「カメラ・レンズ」を「カビ」から守ろう

15.Jan.2001 UP

押入の奥、洋服ダンスの奥から「昔のカメラ」を出してきたら「カビだらけ」という話を聞くことがよくあります。しかし、「昔のカメラ」だからではないのだ。カビだらけにしたのは保管が悪いからだ。カビは湿度60%の環境が大好きだ。レンズやファインダー等の裏側にも入り込んでしまう。では、どうするか?今日のテーマは、カビについてだ。

  これが、「カビ」発生のメカニズム!(えらそうなタイトルだね)

カビは「菌類」で生き物です。<レンズに水虫薬をつけないでね(←そんなの付けるか!)カビの胞子は、空気中に存在しています。(ナウシカも言ってるぞ。オイオイ)寒いところから暖かい所へ急に出ると「温度差」が発生し、水滴が付きます(理科でならったぞ)結露です。そこへ空気中のカビの胞子が付着して生き続けます。もちろんこんな単純ではありません。ただ、経験上言えることは「湿度30〜50%だとカビの発生を防げる!」(亜哉の防湿庫は40%に設定している)ということです。

では、湿度が30%以下だともっと良いのかといえば違います。今度はカメラの貼 革がパリパリになったり、距離計リング(ピントリング)が固くなると言う現象も  出てきます。大きめのプラスチックケース等へ乾燥剤を入れすぎると同じになります。カーコーナーなどで湿度計を買っていれて湿度管理をしましょう。

長期保管で、一番いいのは防湿庫にいれるのがいいのです・・亜哉は、カメラ数が増えてきましたので防湿庫に入れています。以前はプラケース+乾燥剤でした

では、防湿庫は高価だし買えない(カメラと乾物を同居させて家族から出費させた奴も亜哉の回りにはいますが)どのようにカビから守るかとなります。

空気の流れが悪いところは一般的に湿度が高いところといえます。タンスの中、押入れの中は、空気の流れが悪いですね。梅雨の時期は、特にじっと〜となります。こういう所に「長期間保管しない」ということです。

結論からいうと、カメラを使うということですよ。カメラケースに入れっぱなしもダメだよ。ミニ押入れも同じだぞ。

子供が産まれて成長記録を撮っているうちは、カビがなくて「最近撮ってないなぁ」とカメラのレンズを見たらカビてた。という話もよく聞きます。使っていれば、部屋にぶら下げておいても、風通しの良いところだったら良いということですね。

一番いいのは、使うということ。それも1ヶ月に1回は使ってあげるということが大切です。亜哉のカメラも防湿庫からローテーションで出して使っているよ。

そして前回レンズのクリーニングの方法をかきましたが、レンズの汚れを拭いてあげることです。フィルターをつけている人は、フィルターもクリーニングしてあげて下さい。

「ブロアーブラシ」「レンズクリーニングペーパー」と「レンズクリーニング液」は必需品だよ。といったのはこういうことなんです。

今時のカメラだって、カビるんだということを覚えておいてください。今の季節、屋外で撮影して、即、暖かい部屋に持ち込んだら、たちまちカビの餌食になります。じっくり室温になるように玄関等で温度になじませてから部屋につれていってあげてね。

メンテナンスへ戻る