おじゃんくCamera Factory「亜哉のしっぽ」

BEAUTY  Canter F1.9

亜哉のレストアカメラ
今度のレストアは、BEAUTY Canterです
 んんっ?このカメラ、ちょちょっと待って?たしか45ミリレンズで開放F値、2.8じゃなかったっけ?そうなんですよ。亜哉も、レストアしていて気づきました。

実は、亜哉は、このカメラについて、詳しくありません。BEAUTYが TAIYODO OPTICAL WORKS という会社があったことすら最近知ったのですから・・カメラが先で会社名が後ということですね。


 軍艦部です。巻き戻しクランク部が黒ですそして、フィルムカウンター・カバーも黒
製造番号は、4891 です。             




そして、距離環は、フィート表示です。シャッタースピードリングは、プロンズ色です。


そして、極めつけ、レンズがFC CANTER-S 1:1.9 f=45mmです。エンブレムもついています


全体的にもう、おねえさま〜といいたくなる雰囲気です。


こうなると、単細胞な亜哉は、ヨダレ垂らしながら(←誰がヨダレたらすんじゃい!!) 
  輸出仕様かと?胸キュンになりますが?です


どなたかご存じの方がいらっしれば教えてください。シャッターは、COPAL-MXV(B〜1/500)No.58206467です。

状態は、ヘリコイドが重いのと、二重像が薄くなっていることだけです。ヘリコイドは、分解洗浄しないとダメかなと思いましたが、ベンジンをスキマから垂らして、動かすことを数回繰り返したらスムーズになりましたので、分解洗浄、グリスアップはやめました。


軍艦部の外し方は、@巻き戻しクランクを外し、Aカニ目でリングを外し、B巻き上げレバーをカニ目で外し、シャッターボタンのリングを外し、D右側面のマイナスネジ1本をはずせば簡単に外れます。外した時に、シャッターレリーズボタンが落ちます(中にスプリングが入っています)。また、シンクロ接点にリード線が1本付いていますから、切らないように注意してください(ハンダ付けすれば問題なし)また、ケーブルレリーズ用の部品が中に落ちますが、あわてないでね(何処に付くかすぐわかりますから。軍艦部の裏にスプリングが付いており、その中をピンがとおりますよ)

ファインダーは、アルバダ式の改良したタイプが使われています。接眼レンズに視野ワクがついて、対物レンズ内側の凹面鏡には濃いメッキが施され反射鏡となっています。

濃い反射鏡としているのは、ハーフミラーの蒸着を薄くして、ファインダー像も視野ワクも見やすくしているためのようです。

経年劣化のため、ハーフミラーは透明のガラス状になっていました。40年前はどのように見えていたかはわかりませんが、多少暗くなっても二重像がみえないより良いので、ハーフミラーの中央部のみにミラーフィルムがを貼ってレストアを完了しました。

【情報ありがとうございます】   16.mar.01追記しました

「鎌潟屋」さんから、情報を頂きました。
「このカンターF1.9は1957年発売で輸出用ではないです。国内販売されています。ランタン系の新種ガラスをつかった6枚玉で,価格は24,000円でF2.8付の17,000より高価でした」また、ハーフミラーのレストア情報として
,「@中心部だけ蒸着されたハーフミラーが少ないこと,Aハーフミラーの反射率の選択の難しさです。わたしもいろいろ試しましたが,このカンターのばあい,安価に入手可能なジャンクカメラでは初代キャノネットのハーフミラーの反射率がドンぴしゃりでした。ただキャノネットのハーフミラーは全面蒸着タイプですので,極細かいタイプの研磨剤等で周辺部の蒸着を取り除き,周辺部を素ガラスにします。あとは同じ大きさにガラスカットして出来上がりです。ガラスカッターは普通の市販のもので十分実用になります。多少のコツは必要ですが。注意点は,もとのハーフミラー部を取り外す前に無限遠がきちんと出てることをチェックし,代替品のハーフミラーをつけるとき,同じように無限が出るようにエポキシ系の接着剤で固定することです」情報ありがとうございました。


レストアTOPへ戻る



COOL ONLINE

sendai TOP

COOL PostCard(ホームページを友達に紹介!)