おじゃんくCamera Factory「亜哉のしっぽ」

誰にでもできるカメラ・メンテナンス

 大切なカメラを「ジャンク」(修理不能品)にしないための、自称「私は初心者」と言う方へ、カメラの「知っておきたいメンテナンス」「基本的なカメラの使い方」などの解説をと思って書いています。疑問質問などは、遠慮なく「亜哉の掲示板」へどうぞ。答えられる範囲でお答えしいと思います。

第4回   「SMENA 8M」と遊んじゃいましょう

23.Jan.2001 UP
亜哉が以前、住んでいた秋田だったら「すんたげチープなカメラだすな」と言われるカメラが何かと「チープさ」で話題になっているスメナ8Mじゃないかな?結構、日本に全国規模で蔓延しているのではとおもっています。しかし、「チープ」とは言っているものの、なかなかのレンズ描写をします(「T−43」というソ連戦車かと思う凄いネーミングがついてますから)発色については、赤が少し朱に近い色再現のような気がしますが、レンズ付きフィルムとは、全く異なり「カメラ」そのものの描写です(恐るべし「おロシャ」カメラ)

ジャンクにしないように注意する点は、軽いので落とさない。シャッターがわりと華奢なので特に、レンズ鏡胴をぶつけたりしないようにすることです。

カメラの基本 SMENA−8M マニュアルの醍醐味(大げさかなぁ)

オートに慣れてしまっている目からみれば、一瞬とまどうカメラの「スメ8」(マニュアル機は、みんなそうだと思いますがね)

1.まずは、フィルムの装填から

その前に、左にフィルムを入れますが、右に「スプール」が入ってますね。スブールは無くさないようにね

そして、フィルムをいれますよ〜

ここで気を付けなければならないのが、スプールの突起にフィルムの穴を確実に引っかけるということです(巻き上げても空まわりしちゃうよ)

そして、巻き上げダイアルを回してちゃんと、巻き取られているか確認後、フタをして、さらに巻き上げてシャッターボタンを押す、巻き上げて、シャッターボタンを押すと2回フィルムを進めて撮影準備完了となります。

フィルムカウンターは、アバウトです。ただ動いているだけと思ってください。

ちなみに撮影が終わったら

巻き戻しツマミを引き上げて、シャッターボタンを押しっぱなしでつまみを回してください。カラカラと空回りしたらフタを開けてフィルムを取り出してください

フィルムは、ASA200のネガから始めた方が良いですよ。そして、なれたら400→100と使ってみてください。露出の関係がわかってきますよ。

2.露出の決定〜絞り値を決めよう〜

このカメラの使い方をみると「フィルム感度」を合わせてとなっていますがリングの反対側、赤の数字を見てね。そうです絞り値が書いてあります「絞りを一定にしてシャッター速度を変えて写真を撮ってね」という「使い方」で書いてあります。動かして見てください。レンズの中の円形の形が小さくなったり大きくなったりします。これが「絞り羽根」です。

はい、次が「シャッタースピード(速度)」を合わせます。晴天、晴れ、薄曇り、曇り、雨?と書いてあるようです。慣れるまでは、このお天気マークに合わせてね(ASA200まで)

カメラを左に回転して見て下さい

ちゃんとシャッター速度に印がきてますね。※慣れるまでは、ちゃんと数字にあわせてね。亜哉はいろいろ遊んでみたいので中途半端な位置に合わせています(笑)

3.距離をあわせよう。

このカメラは、目測式ですから、レンズ先端を回すと距離が書いてあります絞り値8〜16なら、3〜∞へ距離を合わせれば、3M〜遠くまでピントのあったパンフォーカスの写真が撮れます。

4.そして、シャッターチャージレバーを下げて、ファインダーをのぞいて、シャッターボタンを押す。これでいいわけですが、

シャッターチャージレバーに指が引っかからないように注意してね。引っかかると、スローシャッターで撮ったのと同じに「ブレブレ」の写真になるよ

また、このカメラに限ったことではありませんが、カメラは、逆光には弱いですが特に「スメ8」は弱いです。そのため、逆光気味の時のレンズフードの必要性がありますが、順光なら全く問題はありません。簡単につくれますから、つくってみて下さい。

ファインダーは、これ以上ないという「等倍ファインダー(等倍に近い方が高級ですが(笑))がついてますが、どこまで撮影範囲かわかりませんので、外付けファインダーを作るのも楽しいです。

 内部反射の問題もあります。レンズを明るい方へ向けて撮ると、モヤがかかったような写真となります。これが内部反射です。天体望遠鏡のショップへ行くと「植毛紙」という望遠鏡の鏡胴(筒の部分)の内側に貼ってあるものですが、800円位でうっていますが、これを切って貼る方法があります。 下の画像が亜哉のスメハチ君

           
植毛紙以外の部分がストロボ光の反射でテカリがあるが、植毛紙の部分は光が吸収されている
      メンテナンスへ戻る