さぁ 亜哉の大判写真教室の第4回目の講義のはじまりだよ〜。
〜フィルム現像〜その4〜
D76「ウナギのタレ」
☆亜哉の現像法は、「シュテックラー氏二液現像法」ですぅ〜・・と前回お伝えしましたが、実は、もう1つの処方・・・D76処方をしております。 |
シュテックラー氏二浴現像液を作る時の薬品に、ハイドロキノン(FUJI)を追加購入します。ちなみに、シュテックラー二浴現像A液の薬品量を変えて処方すると、コダックのメトール単液現像液・D23になりますね。
D76の処方は、D23に、ホウ砂とハイドロキノンを追加します。 (シュテックラー氏二液現像A液+ハイドロキノン+B液ですね・・薬品の量は当然違いますが。)
※溶解は、完全に溶解してから次ぎの薬品を入れて完全溶解をしていきます。ハイドロキノンは、溶けにくいですよ。 ところが、シュテックラー氏二液現像液ほど、D76は日持ちしません。更に、D76の新液で現像すると角がとがったような硬い感じがするので、何か良い方法がないか・・・、それが「ウナギのタレ」方式です。 D76ウナギのタレ方式とは、 D76でフィルム1本を現像したら、フィルム1本につき、30ml廃棄して、D76R(補充液)を30ml追加する方法です(常に同じ液量に保っておく)
ここで、保存の注意点としては、空気によって現像液を酸化させないということです。 特に、補充液のD76Rは、使うたびに減っていきますから、保存容器の空気が多くなります。そのまま保存しておくと、酸化して薄い茶色に変色していきます。 610師匠から、PP製のキャップ付の袋がいいよということで、探しました。以前は、家庭用洗剤とか洗濯用の柔軟仕上げ剤などにキャップ付袋がありましたが、いつの間にかキャップ付はなくなって、ハサミでチョッキンで補充したら廃棄するタイプの物に変わってきています。さぁ、困った・・・DIY店にいったら、木工用ボンドがありました。木工用ボンドなら容量もあるし、水性ですから、容器を洗うのも楽です。中身は、別の容器にあけて、現在使っています。2月からこれに入れていますが酸化による変色は、していません。(空気を出してからキャップを締めてね) また、D76現像液(私の場合は原液で使っています)も貯蔵ビンの口までたっぷり液をいれて酸化を防いでいます。カメラの試写等で小型タンク35mm1本用の現像液は、ペットボトルに入れています。ペットボトルは、潰れるので、液面を口まで押し上げる時に便利です。 |